Little AngelPretty devil 〜ルイヒル年の差パラレル 番外編

    “ご機嫌は藪の中”

 



          




 それはまるで、歪みもないままよく磨かれた鏡のおもてのように。波ひとつ立たない、静かで動かない泉をぼんやりと眺めている。澄んではいるが底を見通せぬ藍色の清水をたたえた泉や、それを取り囲んで青々と茂る、奥行きのありそうな周囲の木立ちなんぞには全く一向に見覚えがなく、ここが何処なのかも判らない。未明の黎明の中なのか、それとも黄昏を呑んだばかりな宵の初めの頃なのかも判然としない、曖昧な灰色の空の下。鬱蒼とした森だか林だかの中にぽっかり空いてた空間の縁にいて、風もなければ音もしない、何もかもが静止している只中に、ぽつんと独りで立ち尽くしている。

  “…何だろう。”

 こんな詰まらない場所に、一体何の用向きがあるというのか。呼ばれて来たものか、自分から運んだものかも思い出せず、それへと微かに苛立ちながら、だが。そんな不案内な場所に独りでいるのだという情況自体へは、不思議と不安も覚束なさも感じてはいない。不用心にも警戒していない訳でなく、注意を払っているからこそ、周囲の木立や茂みのどこにも、誰の気配も感じられないのであり。とはいえ、過ぎる警戒に気持ちが尖って来て落ち着かないというよな切迫感は、やっぱりまるきり起きてこないまま。切り札をぎりぎりまで温存し、それで招いた自分の不利でさえ、なのに楽しんでいられる余裕にも似た、この擽ったい優越感は…もしかして。柄じゃあないけど“信頼”と“絆”とかって呼んでもいい、そんな甘ったれたアレなのかなぁ。

 “そんなもんの甘さを堪能していて、いざ呼んでも来なかったら大笑いだよな。”

 勿論のこと、自らの力量をこそ信じる自負の容積が、僅かにでもそれへすげ替えられたとか、目減りをしているという訳でなし。何があろうと狼狽
うろたえはしないつもりでいるけれど。後はないぞという背水の陣を常に意識し、切羽詰まった自分の立場にさえ痛快鮮烈な刺激を楽しんでた。そんな“一匹狼”だった頃には感じようもなかった“これ”ってば、果たして自分には助けになっているのかな。自分の力量でさえ、怜悧に見据えて客観的に測っていられた同じ人間が、わずかにでも何か誰かに期待なんてするようになるとはね。そんな甘えた感情を持つってことは、楽観的な余裕を持つのと引き換えに、自身の気概の冴えを曇らせ、機転を鈍らせてはいないのかな。そんなこんなを思った瞬間、眼前の泉にさわさわと立った細波があって。おや、風が出て来たのかな。足元がそういやうっすら寒いかな。ったく、どこ行きやがった、あの野郎はよ。緊迫感がない時ほど“何で居ないんだよ”とムッとくるのは、やっぱり素直じゃないからかそれとも。安寧の中でこそ、すぐ傍らにあって寄り添っててほしい相手だからなのか………。









  「お館様? もうお目覚めでしょうか?」

  「……………………………………あ"?」


 まだ頭が半分ほども眠ったまんまの状態ながら、どんな相手へでも隙を見せるのはよろしくないという、なかなかに用心深い“独り身生活”を長く送っていた名残りから。几帳を立て回した寝間の真ん中にて、一応はむくりと無理矢理起き上がる。掛け布代わりにしていた様々な袷
あわせが、蹴散らかされた花壇の花々みたいに雑に色彩を撒いている真ん中で。夜着にと下ろして着ていた小袖の前の合わせを踏み割ってのこと、少々しどけなくも白い膝頭をあらわにし、座り込んだままにてぼんやりしておれば、
「セナです、入りますよ?」
 馴染みのある幼い声が遠慮がちに掛けられて。そも声をかけて来たことからして、この広間の妻戸や大戸が、全部か はたまた数間分ほども、最初から開いていたので…という順番になっており。そうでなければ、呼ばれるまでは近づかないのが暗黙のうちの了解ごと。昨夜は遅かったのでまだ起こすなと、そういう意味だという機微をちゃんと飲み込んでた書生のおちびさんが、
「今朝は早起きされたんですか?」
 それからまた二度寝をなさったのでしょうかと、ウサギの耳のような提げ手のついた深型の手桶を持ち込み、洗顔用の湯を運び入れる。戸を締め込むとそれなりの仄暗さとなる広間がそういえば、とうに昇ってた陽を迎え入れての、どこか白々とした明るさを満たしており、
“…そか。野暮用があるから帰るぞと、声を掛けられてはいたのだっけ。”
 寝間の中、完全には目覚めぬままに、あの大きな手のひらで頬を髪を撫でられながら聞いた声。まだ明け切らぬうちだったよなと、それを思い出すと同時、
“戸の開け立てなど必要としない身のくせしてよ。”
 別なことへも気がついての、忌々しげな小さな舌打ちを一つ。何たって当代随一というほどもの凄腕の陰陽師であるが故、悪鬼魍魎どもからは さぞかし恨みも買っていようから。屋敷と敷地の全体に、邪妖避けにと一応の結界を張ってはあるが。自分の式神、言ってみれば腹心でもある彼だけは、やはり“邪妖”でありながら、他の輩とは別格だから。この程度の咒自体を物ともしないほどの格の存在なその上へ、こちらからも…例外にあたる彼には影響しないよう、咒陣にも“但し書き”をきっちり施してあったりし。よって、人間のように扉を開けなけりゃ建物からの出入りが出来ない身でもあるまいに。なのに、わざわざ大戸を開けてったということは。

  ――― 気がついたら起こしてやってくれという、
       セナへの特別な“合図”のようなもの、だから。

 放っておけばいつまでだって寝てやがる、そもそも陽咒を操る存在は、常々自身へも日輪からの鋭気を染ませておかねば陰体からだって舐められようぞ? そのうち自分までもが陽を痛いと思うようになってしまうぞ? 闇の住人へ化してしまうぞ?、と。どっちが真っ当な昼間の生き物なのだかと思うよな、大きなお世話の説教をも欠かさぬ、頑迷なくらいに立場や責務にとことん律義なお節介者。そやつの仕業だと気づいたそのまま、いかにも融通の利かぬ野郎めの、精悍な男ぶりが滲んだお顔。恩知らずにも憎々しげに、思い起こしていたりすると。
「…お館様?」
 几帳で一応は仕切られた寝間から、なかなか出て来ないお師匠様なのを案じてか。やっぱりまだおネムだったのかしらと、その声音がちょっぴり細くなったる書生くんだったので、
「今いく。」
 セナには聞こえないようにと、それでもついたる溜息一つ。ムキになって無視してもよかったが、それだと何だか癪じゃあないですか。人の頭上での通じ合いがいかに必要なことだったかと証明するかのように、やっぱり坊やのお手を煩わせてしまうなんてサ。溜息ついでにお膝を見下ろし、何とも乱雑に広がっている、それは鮮やかな五色七彩の中から。特に意識はしないまま、それでも一番濃い色へと手が伸びて。漆黒の狩衣を無造作に引っ張ると、小袖の上へ袖も通さず重ね着る。小袖や袷とは微妙に型が違う狩衣は、本来なら上衣でもあるがため、織りが堅くて生地もやや重かったりし。そんな存在感をついつい意識したその途端、
“…あ。”
 不覚にもふわりと、肌身へ蘇ったものがある。昼間ひなかに、蹴ったりこづいたりとやりたい放題させてることへのお返しででもあるかのように。夜陰の底ではやすやすと、あの屈強な肢体に組み敷かれてる。漆黒の暗幕の中、なのに闇が怖くないよう、大きな手と腕でしっかと抱かれて。自身が漂う夜さえ見えず、時の経過も判らなくなる。そんな無機の静けさに、震える心が攫われてしまわぬようにと。懐ろの深みに掻い込まれ、何度も名を呼ばれて愛でられる至福。そんな睦みの温度や匂いにくるまれていたこと、肌の上に ついのこととて思い出し、
“畜生め。////////
 何だよ、これ。今ここに居ない奴のこと、何でこんなに意識する? ちびが怪しむ、しっかりしなと。余計な想いを振り払い、敢えて勇ましく颯爽と立ち上がり。几帳の薄絹の狭間を擦り抜けて、さて。
「おはようございます♪」
 今日もまた雨催いなのでしょうか、蒸すのも難儀ですが朝のうちは まだ少しは肌寒うございますね、肩や爪先など冷やされておいでではありませんか? 一丁前の傍仕えよろしく、卒なく訊いてくる愛らしい坊やへ。ん〜とか む〜とか、何とも取れそうなお返事を適当に返しつつ、洗顔用の脚のついた膳を前にして、
“…あ。”
 夢の中にて見ていた風景。朝早くなのだか、それとも夏場の明るい宵なのか。一体いつごろなのだろかと断じることが出来ないでいた、曖昧な空と空気の色だったのをひょいっと今また思い出してしまったのは。濡れ縁間近まで出て来て判った庭先の空気がまた、それと同じ色合い、曖昧な空模様の曇天の色だったから。
“こういう中途半端な陰気が、一番鬱陶しいったら。”
 朝なのか昼なのか、はっきりしやがれってんだと。自分の遅寝を棚に上げ、お天気にまでぶつくさ言ってる相変わらずのお館様。もしも今、この傍らに誰かさんがいたのなら、空模様なんて瑣末なもの、最初から視野にも入ってなかろうくせにねぇ。
(苦笑)
「…何か言ったか?」
「いいえ?」
 潤みの強い大きな瞳を見張ったそのまま、キョトンとしているセナくんと、お顔を見合わせてしまったりする、やっぱりなかなか鋭いお方で。いやはや、善哉善哉…vv
(おいおい)






            ◇



 こんな“あばら家”屋敷には勿体ないほど、実はなかなか働き者揃いの家人たちと同じく。黎明明け切らぬ頃合いに起き出して、まずは自分の身繕いをてきぱきと済ませると、そのまま“何かお手伝いはないですか”と大人たちの合間をぱたぱた動き回ってるチビすけ…もとえ、幼い書生の瀬那くんの。板の間やお廊下を蹴立てる軽やかな足音が丁度いい目覚ましになってる、当家のうら若きお館様は。蛭魔妖一という変わったお名前をした殿上人、しかもずんと上位の“上達部”様でいらっしゃり。そんな肩書は訊かねば判らぬ。わざわざ訊かずとも判りやすい特長ならば。他所の大陸では知らないが、当世の大和、日之本の国にはまずは居なかろうはずの、金の髪に金茶の眸をした不思議な御仁。しかもその上、透けるような肌目の下に深く沈んだ白が何ともなまめかしい、人の視線をついつい惹いてしまうほど どこか妖冶なお肌をなさっておられ。そこへと映える鋭角的なお顔立ちがまた、意味深な表情を浮かべれば何とも言えぬ蠱惑の香をば放ったりし。そんな玲瓏繊細な風貌が、まるで月下にだけ妖しくも咲き誇る“幻華”のようなと、秘かに巷で評判の美丈夫様。この年頃の貴公子様には滅多にないほど、細身の美形でおわすのは。おっとりのんびり構えたそのまま、何でもかんでも人任せにして来た、生まれついての貴籍の御方ではないからこその冴えた気鋭が、常に研ぎ澄まされていてのこと。そうまで隙のない者ともなると、さぞかし浅ましくも抜け目なく、小賢しいところが厭味に転じて鼻につき、何とも卑しい輩なことだろかと嘲笑されるばかりな人性になるものが。とんでもない、とんでもない。その御身に蓄えられし、豊富な知性の醸す奥行きも趣き深く。嫋やかにして匂い立つまでの美貌に厚みを与える、人性の奥深さよ。そこへ加えて…先に並べたその通り、朝も早よからしゃっきりと起き出す方ではないのが何故なのかと言えば。別に低血圧な訳でもなければ、当世の若い公達に右へ倣えし、ふしだらな夜遊びに耽った揚げ句の“お寝坊さん”な訳でなくて。人に仇なす邪妖や悪霊、居るけど居ない、居ないけど居る、そんなややこしい輩ども。それらが徘徊する真夜中に奔走し、手ごわい敵をばっさり成敗なさるお仕事の関係から、時々昼夜が入れ替わるので。それでの遅寝がもはや定番になってしまっておいでになられるだけのこと。上臈・女御と見まごうほどもの瑞々しき肌や、不思議な淡色をした髪や瞳などなどと、いかにも儚げな風情をしておいでなのに、それらをして凛とした涼やかさへと印象づけている気概の張りよう。所作気配の潔くも伸びやかな冴えを無理なく保たれるこの若さ。何の後ろ盾にも頼らない、自身の実力と技量のただそれだけで。今帝直々の御覚えもめでたく、大内裏の奥向きへと出仕する、もっとも位の高い官職の一つ、神祗官補佐というお役目を任ぜられておられ、
“だからってことからの邪妖退治って順番でもねぇんだが。”
 帝の始祖であり、朝廷の奉る信教だということになっている手前、八百よろづの神々を蔑ろには出来ぬという順番で設けられし役職だから。階級こそ高いが実質的な権限の範囲も狭く、昔はともかく今の世に至っては、朝廷直下の一種の学術研究所のようなもの。日頃は、お年を召されし上司と同じく、書庫に籠もってただただ古い書籍を爪繰るだけで居たっていい。節気ごとの祭事の時にだけ、もっともらしくも畏まり、古式ゆかしく決められた手順でもって式次第をこなしゃあいいのだと。そんな気構えでいたとしたって、どこの誰に咎められるでない立場だし、それさえも時々すっぽかすほどに不真面目なお務めぶりでもあらせられ。しかもしかも。若輩者はこれだからとか、誉れ高き由緒も持たぬ成り上がりのくせにとか聞こえよがしに言われても。実を知らない恥知らずな手合いほど囂
かまびすしいものよと、そりゃあ涼しくも嘲笑っておられるほどに。どんな陰口を叩かれたって屁とも思わぬ傲岸厚顔さをお持ちゆえ、そんな揶揄もやっぱり気にはなさらずにおいでの、奔放自在なお館様は。決して義務感なんてな殊勝な志からではなく、ただ退屈なものだからというのを第一番目の理由にし、闇夜に蠢く怪妖相手の調伏成敗に身を入れておられるだけのこと…なのだそうだけれど。

  「…もしかして。
   何かしら目処を立てておいでな事案が、既にお在りなのではありませんか?」

 進さんが“用心のためにクギを刺しておきなさい”と、案じておられましたゆえと。そこまで心積もりを晒しては元も子もない、慣れぬ“探り”を入れて来たセナだったのは。身支度を整え、朝餉も終えられ、さてそれではと、セナを相手の朝のお勉強会を始めていた最中のこと。やはりしとしとと こぬか雨が降り始めた濡れ縁の外、南天の葉が濡れてしなだれているのを何とはなしに見やっていたお館様が、意表を衝かれてか振り返ったものの、
「なんだ? そりゃ。」
「だってこのところ、邪妖絡みではあんまり騒ぎを起こしておられぬお師様だったりしませんか?」
「…お前。師である俺がどういう人性だと思っておる。」
「だって………。」
 宮中でも市中でも、一体どうやって帝に取り入ったものやら、奸計巧みなキツネめが…と、事ある毎に悪口雑言たたかれておいでの方なれど。実は実は誰よりも気高く、こっそりと慈悲深い人だと知っている。無論のこと、個人の趣味だと匂わせるよな“退屈しのぎ”だなんて軽々しい気持ちで、邪妖や悪霊などという“陰体”へ手出しをすれば、どんな恐ろしい応報が降りかかって来るものかという点も、こちらのお館様はちゃんと心得ていらっしゃり。口先だけの悪びれた素振りや、大胆不敵なまでの無謀をやらかしたその陰にて。実は綿密周到に周辺事情の調査や妖かしの気配の精査などなど、一応はこなした上にて手を掛けなさるのが常、ではあるのだが。

  「お師様は本当は慎重な方なのに、
   時たまのことながら…思いつきを優先したり、
   答え待ちの見切り状態のままで行動したりなさいますでしょう?」

 そんなまで大胆な物言いを…大胆だと気づかぬからこそ臆しもせずに口にするセナくんだったりし。(う〜んう〜ん)そういう大それた“天然さん”なところが、お館様を怒らせるより、むしろ苦笑を誘ったりもするものの、
「昨年の河童の沼の騒ぎの時だって、そうだったじゃあないですか。」
「………う"。」
 セナくんからも“河童”扱いされてんですね、あの時の邪妖…じゃあなくて。
(笑) 今帝の治世において、表向きには“存在しないもの”ということになってる邪妖が相手。よって、誰ぞからの依頼や指令が正式に下って来る訳じゃあなく。様々な形で耳目に入りし、噂や風聞を勝手に掘り下げ、勝手に封滅誅殺へと乗り出しているのだという格好になっているがため。それはそれは綿密周到、そんな隠し球を一体どこに握ってたのだと思うよな、準備万端な手を打つかと思や。調査探査も中途半端なまま、勢いに任せての独断専行。ご当人の豪腕にまかせ、単身にての封滅執行に及んだ経緯も随分とお有りな、危険な無謀も臆せずやらかす、大胆不敵なお館様であったりし。確かに実力は当代随一の陰陽師様だから、よく言って臨機応変、思い切りのいい処断や行動もまた、彼に限っては可能なことなのかもしれないが。それでも…一応は生身の人の和子ゆえ、思わぬところに付け込まれたり、危機一髪というよな目にも結構晒されておいでで。
「あの時だって。葉柱様がおいでにならなかったらどうなっていたか。」
 相手を小者と舐めていての増長から来た油断があったか、思わぬ不意を突かれてしまって。あわやという窮地に追い込まれていたところへ、何とか間に合ったは彼の式神・蜥蜴の総帥。それは手際よく救い出して下さったからこそ難を逃れられたのでしょうよと、小憎らしくも説教めいた“意見”なんぞをしかかる書生くんだったりするものだから、

  「………言いたいことはそれだけか。」
  「ほやはらはまの、ほんひお おほってろころれうよぉ〜。」
   (訳;お館様の御身を思ってのことですよう〜〜〜。)

 お多福になるから頬っぺを引っ張るのはやめて下さいようと、涙目になったところで勘弁してやる、いい大人のくせして相も変わらぬ“いじめっ子”なお館様だが。

  “危ない危ない…。”

 これもまた どこから現れたやらな、雄々しき憑神様の懐ろに掻い込まれ、痛かったですぅ“え〜ん”なんて泣き真似しているおちびさんの小さな背中、
“最近、妙に敏感になりやがってよ…。”
 なんて想いを胸中にて転がしながら、油断も隙もない坊やだと。斜に構えて眺めやってたりする、ってことは………?








TOPNEXT→***